第1号 絶対零度な四人

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 さあ、はじまる 新たな時代(とき)  君の 目の前に 広がる brand new world  ありきたりなんて どこにもない  平凡な世界は never see again  俺たちが導いてく 君だけを  大事なことは何だろう まだわからなくていいよ  これからのwonderful world 探しにいこう ―――――――――― ―――――――― ―――― 春という季節は過ぎ去り、もうすぐ梅雨がやってこようという季節だった。 雨はふっていない。 それでも折り畳み傘は常備しておく、そんな時期。 湿った風がぬるく吹き抜ける。 今日は雨が降りそうで、降らなさそうな天気だった。 「降水確率は40%、夕方から夜にかけて雲行きは怪しくなっていきます」 ニュースの気象コーナーで、お天気お姉さんが天気予報のボードを指しながら説明してきた。
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