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鏡に映った自分を見て、海月は居住まいを正す。
次に理紫に会う時までに、自分できちんと始末をつけなきゃいけない。
きっと、菜花の言う通り、隙があり過ぎるのだと思う。
自分がしっかりしていないから、こんなことになったのだから。
「怯んじゃ駄目。あなたの一番大事なものは何?」
鏡の中の自分に問いかけると、大きく深呼吸して立ち上がる。
許してもらえても、もらえなくても、出来ることを今しなければ…。
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