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『ばかっ!心配したんだからっ!』
電話に出るなり、怒られて、海月はまた笑ってしまった。
『何、笑ってんのよ!』
「ごめんなさい」
『ごめんなさいじゃないわよ、…ンっとにもう』
怒られるのが嬉しいって、私変かな?
でも、それは私を心配して、思ってくれてのことだから。
『まぁ、いいわ。笑えるんなら…』
「ありがと、菜花」
『は?何んでお礼?』
「いいの、ありがとう」
呆れた菜花の声に、海月がもう1度お礼を言うと、菜花がため息を吐いた。
『あのね海月…、全部聞いたから明日は来なくてもいいよ?』
ほら…、菜花は怒った口調とは裏腹に、すぐにそんな優しいことを言ってくれる。
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