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駆け寄った海月の頭を、菜花はよしよしと撫でた。
「頑張って来たね。エラいエラい」
「菜花、ありがと」
心配して、先に来て待っていてくれた菜花の気持ちが嬉しい。
「今日はずっと一緒に居てね?」
しっかりしなきゃと心に決めたけれど、少しだけ力を貸して。
「そんなの、あったり前でしょ?これ以上何かあったら、私が徳井に何されるか分かんない」
言いながら、菜花が海月の手を握る。
「…海月があの時、ずっと手を握ってくれてたように、私も海月がツラい時は手を握っていてあげるから」
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