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図書館に入ると、既に緒川と樋口は来ていて、いつもの場所に座っていた。
作業を始めている様子はまだない。
2人は海月と菜花の姿を見つけるなり、同時にガタンと立ち上がる。
「…!」「…ンだよ」
牽制し合った2人の間に、火花が散ったかのように見えたのは気のせいだろうか?。
「…ちょっと、あんた達いい加減にしなさいよ」
それを見た菜花が、呆れた声を出す。
「いい加減にって、何を?」
ニコッと笑う緒川の瞳は、微塵も笑ってはいない。
「それよか…、叶、先ずお前、海月に言うことあんじゃねーの?」
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