11.

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「い…、今すぐっ…て…」 それだけで、力が入らなくなるのに、理紫は更に続ける。 「…他の男にキスされたって聞いて、本当は俺がどれだけ腹がたってるか分かってるの?」 「さ、理…」 「しかも、オガワって奴には、名前で呼ばせてるし?」 「それは…っ!私も何度も呼ばないでって頼んだもの!」 「…ふぅん」 「信じて…、ずっとやめてって言ってたの」 「どうして?」 覗きこんでくる瞳が陽光の下、光を含んで、より一層明るく蜂蜜色に輝くのを見て、海月は心臓をギュッと掴まれた感じがした。
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