12.

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こんな先生、初めて見た…。 自分には見えていなかった先生を、理紫は見ていたということだろうか…。 海月は、理紫の横で息をひそめる。 けれど理紫は少しも怯まず、逆に面白そうに稜雅を見ていた。 「…やっと本当の“先生”が見れた。高校ン時から“先生”が生徒達と話してんの見る度に、何んかずっと気持ち悪かったんですよ」 「……黙れ、クソガキ。俺はもうお前の“先生”じゃねぇよ」 わざと“先生”を連呼する理紫を、稜雅が見下すように冷たく睨む。
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