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「……海月、これから、俺の知らないところで他の男に惚れられんの禁止」 「えっ…、え? 」 図書館から外に出るなり、手を引いて先を歩く理紫に言われて海月は戸惑う。 「もう、さっさと市役所行くからな」 理紫が歩く速度をあげた。 ただでさえ歩幅が違うのに、そんなに速く歩かれては、海月は走ってついて行くことになる。 「待って…、もう少しゆっくり…」 「駄目。 ゆっくりしてると、すぐにまた邪魔が入るから」 「邪魔なんて…」
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