12.

33/38
408人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
さすがにここまで言われれば、何を言われているか海月にも分かる。 「知らないの? なのはいつも言ってるよ、自分が吉村を守らなくちゃいけないって。でもそれって、ずっと聞いてて僕は違和感があったんだよね。」 微笑みながらも、海月に対する非難を隠そうとしない。 ぶつけられる言葉で、これは稜雅がずっと心に苛立つ程、溜めていた感情だと知る。 この人は、私が菜花といることをよしとしていない。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!