12.

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「なののこと、僕よりもよく知ってるって口ぶりだね? 」 シワのよった眉間を中指で押しながら言う稜雅に、理紫は肩を竦めた。 「…やめて下さいよ、俺にまで嫉妬するのは」 「徳井となのが仲がいいなんて、初めて聞いたんだが…」 「へぇ、俺も初めて聞きましたけど? 」 稜雅が伏せた目を開く。 その威力に、海月は思わず理紫の上着の端を握りしめた。 「ああ言えばこう言う…。本当に変わんねぇな、お前は」
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