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「…期待なんか、最初からありませんが?」 教師の本質なんて分かっている。 理紫が皮肉げに笑うと、稜雅が探るように見つめて重なった視線を受け止めた。 「その目、嫌いじゃねんだよなぁ…」 稜雅が頭に手をやる。 「…俺のこと見抜いてたのは後にも先にもお前だけだと思うよ、こっちも悟られないようにしてたからな。それだけは褒めてやる」 それを聞いた理紫は、瞳を丸くした。
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