13.

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そう、私の好きな人はこういう人…。 誰もが、その真っ直ぐな眼差しに魅了されてしまう。 本人にそのつもりがなくても、出逢う人全てを、自分の中に引き込んでしまう。 いい意味でも、悪い意味でも…、分かっていても囚われる。 私もその内の1人…。 そんな理紫に、何度も、何度も、惹かれてしまう。 ……何度も、何度でも、恋を…する。 理紫の横顔を見つめていると、「早く出してこいよ」という声が聞こえて、海月はハッ…となる。 続く「え…、まだなの? 」と、どこかから聞こえてきた声に、場には笑いが起こり、理紫が苦笑した。
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