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思う程、悪くない。
言いたいことも分からないでもない…。
それに卒業生である俺にでも、暴かれれば潔く明かせるならば、…あの人よりはずっと善人だ。
「それはありがとうございます。俺も先生に“普通”に話して貰えて光栄ですね 」
「…言ってろ。そんなことより、知ってることをさっさと話せ」
流れる空気が柔らかくなったのをみて、海月がしがみつく力を緩めたのを感じる。
理紫は、先程とは違うふわりとした微笑みを浮かべると、離れそうなその手を掴んで引き寄せた。
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