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さすがに見かねた菜花が口を挟んだ。
「あの…! 」
呼び止められて、彩華が足を止める。
息を飲む程の美貌に見つめられて、菜花は少し怯むが、ここで負けたら駄目だと海月の空いている反対の方の手を掴んだ。
「すみませんけど、私達これから講義があるので…。 」
「そんな事、知ってるわよ? 」
「は…? 」
「だって、ここなら会えると思って来たのよ。分かってて来たに決まってるじゃない? 」
まるで可笑しいことを言っているかのように笑われて、菜花は眉を顰める。
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