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「あのですね…っ! こちらの都合や迷惑も…。」
菜花の言うことを聞いているのか、いないのか、彩華がわざとらしく、ほっそりとした手首に掛かる時計を見る。
「…海月ちゃんのお友達…でしょう? ごめんなさいね、今日は色々決めなきゃならないから時間がないの…。」
「時間が無いって…! 時間が無いのはこっちも…! 」
この人は、話が通じているのだろうか?
菜花が思った時だった。
彩華が、海月にニコッと笑いかける。
「3着はピックアップしておいたんだけど…、海月ちゃん、思ったよりもスタイルがいいからオフショルダーも似合うかも知れないわね。」
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