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前を見ると、人と人との間から見えた選手達の姿。
椎葉選手、弓削田選手、テレビで見たことのある煌星のような選手達ばかり。
そして、その後ろを歩いて行くのは…。
きゃーーーっ!!!
隣にいた女の子達が、耳を塞ぎたくなる程、大きな黄色い声を上げる。
その声に気付いたのか、理紫が立ち止まって、一瞬こちらを見た気がした。
「理紫…っ!」
思わず、助けを呼ぶように海月は名前を呼んでしまう。
それを聞いた男が、嘲るように笑った。
「名前なんか呼んだって、聞こえるわけないじゃん? 」
そんなの、分かってる…、分かってるけど…。
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