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「どうしてですか? 」
話をしたいなら、椎葉選手のファンの人と話せばいいのに。
やっぱり、この人の言っている意味が分からない。
本気で不思議そうな顔をしている海月を見て、男が顔を赤らめた。
「いや、徳井のファンだなんて言っている君の目を覚ましてあげたくて。」
「結構です。私は徳井選手のことを素晴らしい選手だと思っていますので。」
言い返した海月に、男がわざとらしく肩を竦める。
「それが、サッカーを分かってないって言うんだよ。あんなのちょっと見映えがいいだけで、俺が教えてあげたらきっと君も…。」
「だから、いりません。教えて貰うなら、主人に教えて貰いますから。」
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