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何んなんだよ、この初々しさは……。
クローゼットを開けて、急いで下着を身に付け、手近にあったTシャツを頭から被る。
「自分で脱がせたくせに、何言ってるの? 」
ボトムに足を通しながら言ってやると、思わず笑ってしまった理紫の背中に枕が投げつけられた。
「……て…っ 」
「もうっ、さっきからヒドいっ! 理紫のばか、ばか、ばかっ! 」
〈ばか〉の三連発に堪え切れなくなった理紫は、声を出して笑うと腰に手を当てて床に落ちた枕を拾い上げる。
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