19.

11/39
前へ
/39ページ
次へ
何んなんだよ、この初々しさは……。 クローゼットを開けて、急いで下着を身に付け、手近にあったTシャツを頭から被る。 「自分で脱がせたくせに、何言ってるの? 」 ボトムに足を通しながら言ってやると、思わず笑ってしまった理紫の背中に枕が投げつけられた。 「……て…っ 」 「もうっ、さっきからヒドいっ! 理紫のばか、ばか、ばかっ! 」 〈ばか〉の三連発に堪え切れなくなった理紫は、声を出して笑うと腰に手を当てて床に落ちた枕を拾い上げる。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

607人が本棚に入れています
本棚に追加