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「……ねぇ、海月 」 抱き締めて、何度も口付けを重ねると、またそういう雰囲気になってしまいそうで、理紫は名残惜しいけれど身体を離す。 顔を上げた海月の、仄かに蒸気した顔。 どこかあどけなくて、それは海月の長所ともいえる純粋さが映し出されているからだと理紫は思う。 きっと、周りから歳相応に見てもらえないのはそういうところ。 そして、理紫の惹かれて惹かれて止まない部分。 「今夜泊まるんだから、必要なもの買いに行こうか? 」 頭をふわふわっ…と撫でられて、海月は瞳を閉じたくなってしまう。 このまま、理紫とピッタリとくっついていたいけど、確かにそうはいかない。 こんなことになるとは思ってもみなかったから、何んの用意もしていないし……。 「古山さん、待ってるよね…? 」 パッ…と熱くなる頬。
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