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は…、んっ…。
艶やかに濡れた吐息が、合わさった口唇から次々に零れていく。
「海月…、会いたかった…よ、分かってる? 」
堪えたような、掠れた低い声。
「ん…、分かっ… 」
返事は柔らかい舌に絡め取られ、呼吸とともに取り込まれてしまう。
古山が消し忘れていったDVDの音声の他に聞こえるのは、何度も重ねる口付けの音と切なげな吐息だけ。
きっと、ドアに押し付けるように支えてくれる理紫の腕がなければ、もう自分で立っては居られない……。
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