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声のする方に顔を向けた海月は、いきなり舌打ちとともに地面に下ろされ瞳を見開く。
すると、突然顔に陰がかかり、何かと思って今度は海月が見上げれば、理紫が持っていた白い紙袋を声の聞こえる方向に掲げていた。
「理…紫……?」
「目、閉じて 」
言われるまま伏せた瞳に最後に映ったのは、甘やかな光を宿す理紫の紅茶色の瞳。
「ンッ…… 」
腰を屈めた理紫に角度を付けてぴったりと口唇を合わせられ、柔らかな感触に海月の身体はビクン…と揺れた。
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