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火李奈にものにされるのも悪くないと幹明はエクスタシーに身を任せた。
淡々と幸世が館の部屋を説明して回る。1階は3部屋あって、中央の部屋はガーデニング専用の部屋になっている。太陽光を常に浴びるよう設計されているようだ。他の2部屋はトイレと風呂にあたり、風呂は男女共同で使わざるを得ない。
風呂場を見た幹明は、感歎の声を漏らした。
天使が涙を流している。
「アーティスティックだな、姉さん」
「悪趣味と呼ばないか?これは」
幸世の目には悪魔のような生き物が人に槍を突き立て、そこから血が溢れているように見えていた。
2階は書斎と図書室とトイレと応接間だ。応接間は誰か立派な人を招き入れるように広く美しく片付けられていた。
3階は全て寝室だ。寝室が6部屋程あり、どの部屋もダブルベッドだった。これから火李奈に何をされるのか思わず妄想してしまう。ソフトだろうか?ハードだろうか?ハードの場合、耐え切れるだろうか?
幹明は我ながら気持ちの悪い奴だと自負した。相手は歳下のほんの小さな女の子だぞ?プレイなんて言葉も知らないのが普通ではないか?
その旨を幸世に伝えると幸世は珍しく笑った。不愉快になる笑い方ではなく、心の底から楽しんでいるような笑い声だった。
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