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────…………ここはどこだ?
目が覚めると俺は白い床の上で倒れていた。
辺りを見渡すと、他にも人が大勢いた。
何故か壁のデザインがアンティーク調なのは置いておこう。
しかも、次から次へとその人数は増えていく。
見た感じ50人はゆうに越してるだろう。
おそらく、100人前後位であろう。
……とりあえず、腰が痛いし、立つか。
ずっと倒れていたためか、立って腰を回すとボキボキと音がなった。
……なんだこれ?
ふと腕を見ると、100均の腕時計のようなものがついていた。
そこには、27:54と描かれ……訂正、54の方は1秒ごとに一ずつ減っていっている。
51、50、と。
うん、よくわからんので無視だな。
そしてそこらをテキトーに散策していると、あることに気がついた。
ここ……ドアが無い!?
当たり前だが窓もない。
壁、壊すか?
壁の強度を確かめるため、壁をノックしてみた。
トントン。
……だめだ、固いな。
空洞が無いみたいで、音が全然ならなかったのだ。
まあ、地道に調べるさ。
壁をノックしながら歩いて20分、予想通りポンポンとなる場所があった。
周りにばれないようにその場所を肩で押してみた。
ふんっ!!……駄目だ、何もなんねぇ。
力を抜き、壁に頭をつけて休もうとした。
「……みを……がせ」
……っ!!
今、何か聞こえた!!
今度は耳をつけてみた。
「ここの壁紙を剥がせ」
ここの壁紙を剥がせ……?
……あ。
すげぇうっすらと切れ目が入ってる。
アンティーク調の壁紙があまりにもうまくくっついているため、気づかなかった。
そのまま爪でペリペリとめくってみると、そこには小さな赤色のボタンが。
これは……押すしかねぇだろ。
ポチッとな。
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