第1章 

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「ねえ、膝の上においで」 「でも……人目が」 僕らのいるソファー席の回りは 人の背丈ほどある観葉植物に囲まれていた。 とは言え――。 「構うもんか。みんなお人形を抱いてると思うよ」 「フフッ……そんなワケないでしょ」 パーティー会場の片隅だ。 どんな視線が 僕を見張っているか 分かりゃしないのに――。
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