第1章
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「そりゃよかった」 「ねえ、ミスター・パーシー」 異国の王子のようななりした彼は 宙ぶらりんの僕の腕を自分の首に回させると。 「ジュリアンだ。でなきゃダーリンと」 吸いこまれそうに美しい 碧眼を細め笑った。 「オーケー。ジュリアンと呼ぶ」 「おい、何でだよ」 碧眼の王子様は 残念そうに肩をすくめるけれど――。
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