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21日
命の比重
命に比重があるとハッキリ気づいたのは一浪の時だった。それまではなんとなく漠然としていた。
例えば、内閣総理大臣と会社員。2人とも命を狙われた時、どちらをより守るだろうか。
答えは内閣総理大臣。
なぜだろうか。命、それ自体の重さは変わりないのに。情報という衣を着せると、命は軽くなったり重くなったりする。命に比重ができる。
未熟児で産まれた赤ちゃんは、生きるために手術が必要だった。その手術の後遺症で障がいが残るかもしれない時、親が手術拒否をする場合もある。
それは赤ちゃんの今後の事を考えてかもしれないし、障がいを持つからかもしれない。どちらにせよ、命は命で居られない。むき身のままで居られない。産まれた時から、産まれる前からベールに覆われる。
そもそも、命に善悪などない。生きている事が良いことなど誰が決めた?死ぬ事が悪いことと誰が決めた?
私たちは気まぐれに色を塗って、満足して、他人にも押し付ける。
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