初めてのクエスト、新たな出会い

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メリア 「…大丈夫 ここは何もいないみたい」 無駄な戦闘を避け、 何とか落ち着ける場所に着いた。 モンスターも そこそこ手強くなってきたな… ナギサ 「ふぅ…。 …なかなかの景色だな」 岩場の影になっていて 見つかりにくい場所を見つけた。 我々は とりあえず座って休憩している。 メリア 「マグマが滝みたいに 流れてきてる… 確かに、ちょっと綺麗かも」 クラニア火山。 なかなか広いものだな。 ヴェイン 「ベヒーモス… どこに居るのだろうな」 結構探したつもりだが、 まだ見つからない。 焦っても仕方ないが 早く終わらせて ここを抜けたいものだ。 ナギサ 「そういえば… ヴェイン、先程はすまなかった。 手間をとらせたな」 クラニアワイバーンの攻撃から 庇ったことを言っているのか? ヴェイン 「気にするな。 怪我がなくて何よりだ」 ナギサ 「ああ。 …ふふ、仲間…か。 こうして誰かと共にいるのも 悪くないものだな…」 少し寂しそうな目をして、 ナギサは 流れる溶岩の滝を眺めている。 メリア 「このクエストが終わった後も、 ついてくればいいんじゃない? ナギサ。その方が楽しいよ!」 だ、そうだ。 まぁ別に構わないが… ナギサ 「え? しかし、迷惑をかけるわけには…」 ヴェイン 「私はどちらでも構わん。 ただ、コイツの世話を 焼いてくれる奴が居てくれれば かなり楽にはなるな」 ポンポン とメリアの頭を軽く叩く。 メリア 「むぅ。 人のことを子供扱いして~!」 子供じゃなければ なんだと言うのだろうか。 ナギサ 「…ふふ。そうか… それもいいかもしれない…」 ヴェイン 「あ。 ベッドに入ってくるのは 勘弁してくれ。 それはコイツだけで充分だ」 メリアは寝相が悪い。 いや 本人曰く “癖だから仕方ない”らしいが。 結局私のベッドに 侵入してきては、 朝起きる時に 顔を赤くしている。 ナギサ 「…やはり、 そういう関係なのか?」 ぶふっ! とメリアが吹き出した。 メリア 「違うって!! 寝てるとき ぬいぐるみに抱きつく癖のせいで、 ついヴェインのとこに 行っちゃうの!!」 ナギサ 「ふふっ あははっ!」 ナギサが笑い出す。 案外 笑顔が似合うじゃないか。
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