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メリアの予想通り
と言ったところか。
既に顔見知りとなった
私たちは、
アッサリと理事長室に通された。
おい。
本当に大丈夫なのか?
ここの警備は。
ニーナ
「あっ!
帰ってきたんですね!」
ヴェイン
「またパジャマにあぐらか。
いいご身分だな」
なぜパジャマなのだ。
一応仕事場だろう。
ニーナ
「まぁまぁ。
アリシアみたいな事言ってたら、
ハゲちゃいますよ?
で、クエストはどうなりました?」
サラッと
アリシアがバカにされている。
それでいいのか?
ギルドマスター兼理事長さん。
プレアデス
『おー!
お前さんがヴィクトルの娘か!
なるほど、ちっこくて
可愛らしい嬢ちゃんじゃのう!
メリアちゃん並にかわええわい』
ニーナ
「あ、やっぱり契約したんですね?
お疲れさまでした。
お父様から貴方のことは
よく聞いてますよ!
プレアデス、でしたっけ?」
……。
神槍フラガラッハが、
喋った。
いや、正しくは
フラガラッハの中にいる
プレアデスが。
ナギサ
「そのまま喋れるのか…」
ヴェイン
「さすがに驚いたぞ」
メリア
「か、会話も聞かれてたり?」
プレアデス
『もちろんじゃ。
当然、フラガラッハの中から
外の様子もちゃんと見えておるぞ』
さっき
ニーナを見て
何か言っていたしな。
ニーナ
「でぇ。
報酬なんですけどー。
アリシアから
受け取ってもらえます?
私とアリシアの家で
優雅に寛いでるでしょうから、
そっちに向かってください。
これ地図です」
は?
ヴェイン
「ちょっと待て」
ニーナ
「こう見えて私も
結構忙しいんですよ~。
今日はアリシアは休みですから!」
ちょっと待て。
そこじゃない。
そこもツッコみたいが
そこじゃない。
メリア
「ニーナとアリシア…
一緒に住んでるの?」
そこだ。
ニーナ
「そうですよ?
まぁ、私はほとんど
ここで寝泊まりしてるんですけどね。
ああ…
アリシアの胸枕が恋しいです…」
胸枕ってなんだ。
コイツはスケベオヤジか?
っていうか
それもう
アリシアの家じゃないか。
どこからツッコめば良いのだ。
全部か?
ツッコミ疲れるだろうが。
ナギサ
「仕方ない。
アリシアの家とやらに向かおう」
ニーナ
「私とアリシアの家!
ですよ!!」
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