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プレアデス
『いやー!
面白い嬢ちゃんじゃったのう!』
槍が笑っている。
いや、プレアデスが。
メリア
「あんな適当な理事長で、
大丈夫なのかなぁ」
ナギサ
「私もかなり不安だ」
ヴェイン
「全員思っているだろうな」
というか
休日なら休ませてやれよ。
報酬ぐらい自分で…
あの女は訳が分からん。
プレアデス
『で、道は合っとるんか?』
メリア
「うん。そのはずだよ」
地図と睨めっこしながら、
メリアが道案内をしている。
どこか不安になるのだが、
大丈夫だろうか。
メリア
「きゃあっ!?」
プレアデス
『ふげっ!』
メリアがこけた。
やはりな。
ヴェイン
「白か」
ナギサ
「コラ」
メリア
「な、なな…!!
何見てんのさ~っ!?」
不可抗力だ。
たまたま見えただけだから
仕方ない。
プレアデス
『槍ごとこけるのは
どうにかしてくれんか…?』
痛みまで感じるのか…。
そしてしばらく街を歩くと…
アリシア
「うーん…いい天気」
執事
「アリシア様。
紅茶をお持ちしました」
アリシア
「ん。
ありがと!
下がって良いわよ」
執事
「失礼致します」
…なんだこれは。
ナギサ
「な…なんて大きさだ…」
メリア
「立派なお屋敷だね…
ここに住んでるの…?」
恐らく
この街で一番
大きい屋敷なのではないだろうか?
ここが
ニーナとアリシアの家なのか…。
ヴェイン
「見ろ。
アリシアだ」
遠くを見ると、
庭にプールがあり
その横にパラソルが立っている。
そのパラソルの下に、
金髪ツインテール発見。
ナギサ
「あの、優雅に紅茶を
啜っているのが…
アリシアなのか?」
メリア
「あ、たしかにアリシアだね。
…お嬢様か何か?」
ヴェイン
「あの女に
そんな教養があるとは
思えんが…」
ナギサ
「ヴェイン。
よくわからんが、
それは失礼だと思うぞ」
オーガの連中を
1人で壊滅させるような奴だぞ?
どこに気品があるというのだ。
テクテクと
アリシアの元に歩いていく。
無駄に庭が広い。
広すぎる。
野球でもするつもりか?
そして
あちらもようやく
我々に気付いたようだ。
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