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アリシア
「あれ?
ヴェインとメリアに…
あと、知らない子ね?
どうしたの?」
アリシアが先に
こちらに話しかけてきた。
…ニーナ…。
事情を…
連絡しているわけもないか。
メリア
「お邪魔します!!
あのね?
ニーナが…」
事情をアリシアに話す。
すると…
アリシア
「はぁっ!?
ニーナの奴!!
ふざけんな~~!!」
案の定、
アリシアが怒り出した。
そりゃ
何の話も聞かされず、
“自腹で”クエストの報酬を出せ
と言われたのだから
キレるのも無理はない。
オマケに
今回のクエストは
ニーナの個人的な依頼だった。
ナギサ
「す、すまない…
邪魔したな…」
凶悪な人相になった
アリシアを目にし、
後ずさりするナギサ。
アリシア
「貴方たちは悪くないわ!!
ウチのバカが迷惑かけて
ごめんなさい!!
あのバカのとこに行くわよ!!
ついてきなさい!」
すっかりご立腹な様子のアリシアが
スタスタと歩き出す。
どうやら
また連盟本部に行かねば
ならないらしい。
メリア
「アリシアって、
あんなに怖い人だったっけ?」
ヴェイン
「今回ばかりは仕方ない」
ナギサ
「つ、ついていかなければ
ならないのか?
やっぱり…」
ヴェイン
「…ああ」
ふぅ。
とため息をつく我々。
致し方なく、
アリシアについていく。
そして
連盟本部前の庭にて。
ヒューマン
「んん?
なんだなんだ??」
何やらざわついている。
アリシア
「ちょっと通るわよ!」
ヒューマン
「ア、アリシアさんだ!」
「なんかすごい怒ってるぞ…」
「また理事長と喧嘩か?」
「理事長が何かやらかしたんだろ」
ニーナの味方0。
おい、人望ないぞ。
ニーナ
「はぁ。
で、私と戦いたいと?
ドワーフのお兄さん」
ニーナがいた。
その目線の先には…
人狼、と表現すると
わかりやすいだろうか?
獣人種【ドワーフ】の青年が
立っている。
ドワーフというと
この世界に多く存在する
ファンタジーモノによく出る
背の低い屈強な戦士
というイメージだろうが、
実はそうではない。
狼の顔だったり
獅子の顔だったりをしている、
獣人の事を言うのだ。
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