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ドワーフの青年
「そうだ!!
世界最強の魔術師、
ニーナ・クラッツェ!!
俺はロウガ!!
ロウガ・ジオルベイだ!
まずはお前を倒して、
最強への道を切り開く!!」
狼の顔に
白い髪。
ロウガと名乗るドワーフは、
無謀にも
ニーナに挑むつもりらしい。
アリシア
「ちょっとそこのバカ!!
邪魔よ!!どきなさい!」
アリシアがロウガというドワーフに
怒鳴りつける。
ニーナ
「あっ!アリシア!!
会いたかった~♪」
アリシア
「あんたねぇ!?
そんな事でわざわざ…
クエスト報酬ぐらい、
自分でちゃんと払わないと
ダメじゃないの!!」
怒るアリシア。
はしゃぐニーナ。
ロウガ
「お、お~い…」
アリシア
「うっさいわねワンコ!!
引っ込んでなさい!」
ロウガ
「ワン…
なんだとコラァ!?」
ワンコ呼ばわりされた
ロウガが怒り、
アリシアに向かっていく。
その手には
巨大な斧が握られている。
ナギサ
「アイツ、何を!?」
アリシア
「引っ込んでなさい
って言ったわよね!?」
ロウガ
「ガハァッ!?」
何が起きたのか。
じっと見ていたはずなのに、
気付くとアリシアが
ロウガの懐に入り、
蹴りを食らわせていた。
ドッゴォォン
と凄まじい音を立て、
ロウガが吹っ飛ぶ。
あっと言う間に
奴は気絶してしまった。
ニーナ
「おぉっ!!
さすがアリシア!!
我が嫁よ!」
アリシア
「誰が嫁よ!!
ニーナ!!
今日という今日は、
本気で怒ったわよ!?」
ニーナは相変わらず笑顔。
これは…。
ヒューマン
「お、おい…
理事長とアリシアさんが
喧嘩をおっぱじめるぞ…」
「は、離れてた方がよくねえか?」
「ああ…」
ヴェイン
「まったく」
ズルズルと
気絶しているロウガを引きずり、
戦域を離脱する。
とりあえず遠くから
眺めていよう。
アリシア
「ブッコロス!!」
ニーナ
「あらあらぁ?
そんな酷い事言わないで~」
アリシア
「うっさいわね!!
休日ぐらい休ませなさいよ!」
ヴェイン
「………」
メリア
「仲良しだね」
ナギサ
「ああ。
でも、戦いが始まりそうだぞ」
ニーナは両手を広げ、
アリシアは左右の手に
長剣を構えている。
本当に戦うつもりなのか…。
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