第1章

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何か悲しい事があったわけじゃない 何か辛い事や苦しい事があったわけじゃない。 何もないのに…君の僕に対しての態度だって告白される前と変わらないのに 兎に角ずっと悲しくてたまらなかった 大好きだ… ずっと一緒にいよう… この言葉を君に言えなかったから。 こんな時代でありのままで気持ちを隠さずに生きていけるわけなかったし そう言い訳している自分が嫌いだ。 君と一緒に歩く帰り道で 「私ね…今日告白された」 そう君に教えられて 「断りなよ…あの時は断ったけど君が好きなんだ」 そう言えばいいのに大切な君だけは失いたくないから本当の自分を隠して 「そっか…良かったね…」 また嘘でつくろって行く こんな事を繰り返していたら僕はいつか 一番大切な君を失ってしまう それが分かっているからもどかしいよ
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