第1章

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自分の部屋に戻って思っていた 君には幸せになって欲しい 君には満足して欲しい 僕と付き合ったら幸せにするし満足だってさせてみせる。 そんな自信を持ちたいと。 けど自信がないから君の告白を断っていた。 テレビの中の俳優や、大富豪やビッグスターなら君を心から満足させられるだろう、そして幸せにもするだろう でも僕は君に幸せになって欲しい そう思うしかない 満足だってして欲しい そう思うしかない。 少し考えてもこんなに想いが溢れてきた 「やっぱり僕は君が好きなんだ…」 そう呟き君にちゃんと気持ちを伝えよう 迷いながらも決めて立ち上がって携帯に手を伸ばした時、空を見た。 その空を眺めて僕は立ち止まった 傘をさすかどうか迷うほどの雨が降っていて 直接会って伝えようとする事は選ばずに顔を合わせず気持ちを伝えようとした思い切りの無さは 僕のようだったから。
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