駒ノ山部屋

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一門会ー 春日井一門、全6部屋が揃った。 春日井(関脇・栃乃灘)、春日川(幕内・栃の川)、玉ノ川(大関・栃響)、朝日(関脇・大太刀)、富士ヶ原(幕内・竜ノ川)、喜勢川(関脇・駒桜道)。 駒ノ山部屋からは、代理で若者頭、駒の秀(十両)。 「まずは、五月場所の番付で、一門からは、大関駒勝山をはじめ、栃皇山が返り小結、緑山が西の筆頭、喜勢川の大城が西の前頭2枚目、栃ノ竜が東の前頭3枚目と上位にきている。大城は初の上位と頑張って欲しい所だ。 幕内に一門からは総勢9人。先日の一門での稽古でも互いに力を出していたし、本場所でも頑張って欲しい。」 春日井親方がそう述べ、駒の秀を見た。 「大関はカド番だから・・・まあ、40になる年だから優勝までは期待はしないが・・・ それよりも、駒勝山の次に大関になる者が早く出てこなければならない!」 玉ノ川が頷いた。 「そうです。やはり看板力士が一門から増えて欲しいものです。」 朝日は「話は変わりますが」と一言発した。 春日井は手を前に出した。 「どうぞ」 「駒ノ山親方の容態はどうですか?」 駒の秀は前回も言われた事だった。
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