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一門会の後に、春日井が喜勢川を呼んだ。
「昨日、駒ノ山親方のお見舞いに行ってきたんだが・・・
行ったか?」
喜勢川は「3日前に行きました。」と答えた。
春日井は顔を近付けた。
「駒ノ山さんは、協会の理事は愚か、部屋の運営まで気にしている。」
喜勢川は目を開いた。
「理事は退きたいとは聞いてますが、部屋の運営までとなれば・・・」
春日井は煙草をくわえた。
「喜勢、お前は2年前にようやく独立していい所まで来た。
ならば、駒ノ山の名はどうするか?」
喜勢川は頭を掻いた。
「やはり私ですかね?駒ノ山には部屋付き親方がいない訳ですから。」
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