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春日井は煙草に火を点けた。
煙は喜勢川に気を使いながら吐く。
「権利があるのは2人。駒の里と、駒勝山。
駒の里は、久しぶりに幕内に上がってきた。
駒勝山は、ああは見えても看板力士。
引退なんて考えにくい。引退したとしても、親方という器ではない。」
喜勢川は頷いた。
里関は相撲しかない男・・・
大関は確かに親方という器ではない。
「・・・私ですかね?」
春日井は頷いた。
「それか・・・ウチの部屋付きにか・・・」
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