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ツインテールのバンビちゃんが可愛い声で言った。
「よく食べるねー」
ああ、たんぱく質をな。
枝豆以外、オールミートだぜ。
徹底してるだろ?
「こいつ、マッチョになるのが夢なんだ」
「マッチョ?」
誰が、と言いたげなカモシカちゃんの目が、隣のカタギリを見た。
念を押す。
「オレ」
するとカモシカちゃん――オレ好みの美脚のお姉ちゃんは、
「……あのう」
「?」
「もしかして、市販のプロテインとかも飲んでます?」
もちろんと頷いたら質問が続き、
「日頃のトレーニングメニューは? ウェイト……?」
語尾が弱々しく消えていく。
……トレーニング?
様子がおかしいと感じて隣を向いた。
カタギリがオレから顔をそむけて、絶対こっちを見ない。
肩が細かく震えてやがる。
おい、どういうことだ。
くそっ。
この姉ちゃん、何が言いたい――
「……まさかプロテイン飲んだだけでマッチョになれるとか思ってませんよね?」
「――違う?」
晴天の霹靂。
小さなバンビちゃんはオレを見てきょとんとしてる。
ぷーっと吹き出したカタギリが、両手を叩いて大笑いを始めた。
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