『when I thought about…』

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「お・ま・え・はバカか!?」 あのリアクション芸人に怒鳴られたみたいだった。似てる。 頭を指差しながら怒鳴るとことかも似てる。 「プロテイン飲むだけでオーケーだなんて誰から習ったの!?」 カタギリ。 「いつから……は、二年前!? 疑えよ!!」 「やべぇよ――……し、死ぬー……」 隣でぴくぴく震えて腹筋崩壊させてやがる。 カタギリ、恨み晴らさでおくべきか。 「プロテインは補助、メインじゃないの。あんたはまず、このムダにつけたお肉を絞らなきゃダメ」 まずはコスプレ元のランボーに謝れとかくそみそに罵られながら、自分の気分が高ぶってくるのがわかった。 ……口は悪いけど……彼女、可愛いし、美脚だし。 どうしたらいいのか、何気に知ってそうだし。 ていうか何だろう、この手練れ感……。 「善は急げよ、勘違い男!」 白く長い指でオレをビシィと指差し、彼女は勇ましく言い切った。 「食事制限はなし。体動かしまくって絞るわよ! そのジャバみたいな体を!」 「お願いします、カモシカちゃん!!」 「うわ、あんたネーミングセンスもないの!?」 鬼軍曹のようなキミの情熱が、結果にコミットしてくれそうだ。 了
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