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いつしか俺はそのまま眠りに落ちていたのだろう。
は、と目を覚ますと俺を覗き込む葉月と視線が絡まる。
しかし彼女の表情は、怒りに満ちていて思わず唾を飲んだ。
「ってゆーか部長。こんなに具合悪いんだったら何でもっと早くに連絡くれなかったんですか?」
「…………」
「色男が孤独死なんてさすがに笑えませんからね」
強い口調で言い切った葉月に自嘲気味な笑いを浮かべて俺は答える。
「それを言うなら、色オネエでしょ」
「具合悪くても減らず口叩くんですね」
「オネエから減らず口がなくなったら終わりよ」
「……まぁ確かに」
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