Act.14 Side Ayumu

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「自分で食べれるから大丈夫よ」 やんわりと断ったのに、葉月はジロリと俺を睨む。 「ごちゃごちゃ言ってないで、早く口を開けてください」 「…………」 もはや抵抗することすら許して貰えないようで、葉月は俺の口元にレンゲを押しつけた。 「食べなさい」 有無を言わせない葉月の瞳に抵抗を諦め、俺は恐る恐る口を開ける。 …………うん、美味い。 けれど、恐ろしく熱い。 しかし熱いのは口の中ではなく、俺の心だ。
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