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「悪いわね、何から何まで」
俺の言葉に葉月は笑顔で首を横に振る。
「辛い時は甘えていいんですよ」
「……ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
手渡された錠剤の風邪薬を飲む俺を、じっと見つめる葉月がすっと腕を伸ばした。
そして伸ばされた指先が俺の喉仏を直撃する。
「ちょ……葉月ちゃん何すんのよ」
慌てた俺に葉月は笑って言った。
「いや、やっぱり部長は男なんだなーって思って」
「…………」
この女……わざとか?
わざとそうやって俺の男の部分を刺激してんのか?
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