Act.14 Side Ayumu

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「親友なんて言われたら、見捨てて行けないじゃないですか」 「……あとは大人しく寝てるから大丈夫よ」 「まだ顔が真っ赤ですよ」 「座薬入れたらいいんでしょ?」 「私が突っ込んでやります」 「それだけはご遠慮させて頂くわ」 「そんでもって……私も株を集めます」 「え??」 予想外の葉月の言葉に目を見開くと、彼女はしてやったりとでも言うようにニヤリと笑って言った。 「勝った」 「……なにそれ」 「部長との言い合いはいつも私が負けてたから。 やっぱり風邪で弱ってるだけに、今日の部長はイケてないですね」 満足そうに笑う葉月に、俺も思わず笑ってしまった。
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