8 Everything is you.(すべては君のためにある)

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トゥル、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルル… どこかで音がした。 ビクッ、と茜が身体を震わせた。 見ると、手も服も、どこもかも真っ赤だ。 震えが止まらない。 どんなに抑えても止められない。 音は鳴り続く。 どんどん大きくなってくる。 何? 何の音? 顔を上げた。 後ろ…? 部屋の隅に黒電話があった。   怖い…。 この音、怖い…。
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