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茜は俺が送ったメールを見てこれを遺した。
俺が茜を追い詰めたんだ。
俺が茜を、俺が茜を…殺した…。
(オマエハ誰ダ?)
(オマエハ…?)
(人殺シダ)
類の足元が崩れた。
「救急車を!」
刑事が叫ぶ。
『ノー!ダイジョブデス』
事件後ニューヨークから駆けつけた類の主治医で、友人でもあるウィリアム=カールが言った。
『ワタシハ、ルイノ友人。医者ヲシテイマス』
「彼はどうしたんです?」
『トテモ疲レテイマス。デモ、ダイジョブ』
類を支え、ロビーに座らせたウィリアムが言った。
それからウィリアムは、ONFALLのパーソナル事務所CRISISに電話をかけた。
現時点の状況として、彼にはしばらくの静養が必要なこと。
出来るならニューヨーク行きの便をキャンセルし、このまま環境の良い場所へ移るべきであること。
その候補地としてオーストラリアが良いと思うが、と進言したのだった。
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