9 Baby Blue(限りなく優しい色)

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茜の旋律が部屋中に溢れ、ただただ優しく類を癒す。 苦しみ。悲しみ。 悔い。懺悔。嫉妬。諦め。 あれほど忌み嫌った自身さえ。 穏やかな声。 優しい笑顔。 そう… どんなに遠く離れていても、忘れることはなかったよ…。 茜がいたから、俺は生きていられた。 今度こそ言うよ。 何度だって言うよ。 茜が俺に呆れるくらい…。
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