9 Baby Blue(限りなく優しい色)

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風が類の髪を揺らした。 いるんだろ?茜…。 ――Baby Blue―― 限りなく優しい色。 類の身体にそっと寄り添う。 ―――なぁ、茜。 もし、そっちで旭を見かけても アイツのところへは行くな。 俺だけを見てろ。 俺は必ず茜を見つける。 だから その日まで待ってろ。 ふたりでいよう。 一緒に暮らそう。 約束だからな。――― 瞼の向こうで、幸せそうに頷く茜がいた。 ~ 完 ~
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