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風が類の髪を揺らした。
いるんだろ?茜…。
――Baby Blue―― 限りなく優しい色。
類の身体にそっと寄り添う。
―――なぁ、茜。
もし、そっちで旭を見かけても
アイツのところへは行くな。
俺だけを見てろ。
俺は必ず茜を見つける。
だから
その日まで待ってろ。
ふたりでいよう。
一緒に暮らそう。
約束だからな。―――
瞼の向こうで、幸せそうに頷く茜がいた。
~ 完 ~
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