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青流とスズナリは紛失したものを順番に言い合い始めました。
「狛犬のキーホルダー、蝋燭人形、シャーペン」
「手袋、ヤギのぬいぐるみ、加工を失敗したルビー、袋に入った下着」
「言葉をバラすのか?」
「それって加工を失敗したはいらないと思うわよ」
扉の前に青流にはよく知っている白髪の髪に犬耳、瞳は青空のように青瞳の生徒会長に似ている少女が立っていました。
「鈴!? 何でここに?」
「健ちゃんのお菓子を買いに来たついでによったの、そしたら面白そうな会話が聞こえてきたのよ」
「……それで加工を失敗はいらないとは?」
鈴はウインクをしてポーズを決めましたが、見事にスルーされました。
そしてスズナリは何事もなかったかのように鈴に聞きました。
「……とてもシンプルよ……。 紛失したものを最初の一文字を縦に読めば良いの……」
鈴の耳が折りスネています。
青流とスズナリは互いに見ては目をパチパチとさせました。
「狛犬のストラップは“こ”でしょ?」
「蝋燭人形は“ろ”だな……」
「シャーペンは“し”だ」
「手袋は“て”でヤギのぬいぐるみは“や”」
「加工を失敗したルビーは加工を失敗を抜かしたら……“る”だな!」
「袋に入った下着は“ふ”」
鈴は手を叩き二人にそのまま繋げて読むように促しました。
「“殺してやるふ”だな……」
「殺してやるは分かるが……“ふ”ってなんだ?」
「まだ言葉は完成されていないのよ」
「完成されてない?」
「どう言うことだ?」
鈴は腕を組み、真剣な面持ちで静に答えた。
「前文からの繋がりからの推測だけど
、“ふ”の次は“くしゅう”、つまりは“復讐”になるんじゃない?」
「復讐だと?」
「えぇ」
「誰に向けてのメッセージだ?」
「そこはまだ分からないけど、現場で聞き込みして目撃者を探した方が良いんじゃない?」
「……そうだな」
そう言うと青流とスズナリは立ち上がり学園ギルド部室を後にしました。
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