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静寂に包まれた闇の中で遠慮勝ちな足音が古城の中に響き渡っていた。
その足音の人物は外の月と星の光とは別のユラユラと揺らめく光を気にしながら鍵のかかった扉をピッキングをする。
──カチャカチャ……ガチャリ
鍵の開く音がして静かに扉のノブに手をかけ……ゆっくりと開けた。
ピッキングをした部屋はヌイグルミが溢れていた。
素早く辺りを物色するとタンスの中に高価そうな赤い袋がしまわれていた。
──ガタッ
物音にビックリし、中身を確認もせずに部屋の外に飛び出しその場を後にする。
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