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暖かい太陽の光に照され珍しく、目覚ましが鳴る前に目が覚めた、髪の毛が可哀想なほど跳ねまくっている赤い瞳をした青年、蒼山青流は寝ぼけながらベットから起き上がろうと脇に手をかけた。
しかし手を滑らせ、ベットから大きな物音をたて盛大に落ちてしまいました。
「いたたたぁ………」
情けない声をあげながら、今度はちゃんと起き上がり、目の前の窓を開けた。
すると風が青流の頬と肩まである髪を撫で上げ、それと同時に桜の花びらが部屋の中に数枚入り込んだ。
───ぐぅー……
腹の虫が鳴く、青流は制服に着替え、眼に茶色いカラーコンタクトをして自室を後にした。
†
とてもいい匂いが青流へと届く。
大きなホールにやって来ると、出入り口にいるエプロンをした制服姿のヒトに、お金を渡す、すると代わりにお皿とお盆を渡され列に案内される。
ここの料理部はバイキング形式なので好きなように料理を盛り付けていく。
食パン、サラダ、ウィンナー、スクランブルエックにケチャップを添え、コーヒーを入れて適当に席につき食べ始めた。
……………
…………………
………………………
食べ終わり、コーヒーを飲みながら一息入れていると髪先が青く、片方の揉み上げをみつあみにし、水晶の髪止めをした、瞳の赤い男性が青流の目の前に座った。
「リベル先生……どうした?」
リベル先生と呼ばれた男性は持ってきた料理に手をつけつつ話始めた。
「うむ……生徒会から仕事を任された」
「どんな?」
「最近学校に観光客を装った泥棒が現れたらしい」
「それ……俺達の仕事ではないよな」
「……そうだな」
「どちらかと言うと風紀委員会のローベルトの仕事……」
「──それが…生徒会長の下着を盗まれたらしく、あのシスコンが犯人を血祭りを上げる可能性が高いため、我々学園ギルドに依頼を寄越してきた」
「あぁー……」
何かを察した青流はリベルから目を背けた。
風紀委員会のローベルト、生徒会会長の双子の弟である事でも学園でも知られたシスコンでもある。
「ちゃんとコピーした依頼の申請書と被害者からの調書、盗まれた物のリスト、現場の写真等々の捜査資料を渡すから後で私の部屋まで来るように」
「了解」
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