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「あ~見られてたぁ?」
「えっ、はっはい!」
女の子の声を聞いて一気に顔の熱が覚めた。
「恥ずかしいところぉ、見られちゃったね~」
「いや……何か落とし物?」
「うん~……この子の方目を落としちゃったのぉ」
そう言い女の子は持っていた熊のヌイグルミを青流に見せた。
確かに方目が無い。
「……ちょっと貸してくれないか?」
「うん~。 いいよぉ」
青流はポケットから裁縫道具とヌイグルミと同じ様なボタンを取りだし、ヌイグルミに着けて女の子に渡した。
「ほら、出来たぞ」
「うわぁ~、直ったぁ! ありがとう~」
「どういたしまして」
「えっとぉ……新入生?」
「あぁ、俺の名前は蒼山青流、よろしくな!」
「私はシャルロッテだよぉ、ロッティって呼ばれてるの~よろしくねぇ」
「あぁ、所で生徒会室ってどこか知らないか?」
「知ってるよぉ~」
「悪いんだけど案内してくれないだろうか?」
「いいよぉ、私もいまぁ生徒会室に~用ができたんだ~」
へえええと笑うロッティに青流は着いていった。
†
古城の中に入り、最上階にやって来た。
綺麗な木の看板がぶら下がった部屋に─ガチャリと入る。
「ちょっ、ノックなし?」
「うん~…別に実用無いと思うよぉ」
「そう……」
「ただいまぁ~」
ロッティがそう言うと腰まである黄色い髪のとても顔立ちの綺麗な男性がハロウィンに飾るカボチャのランタンを持って現れました。
「やっと帰ってきましたか生徒会長」
「えっと~誰だっけぇ?」
「ちょっ、なに忘れているんですか!? 私ですよ! 冬に生徒会副会長になった、ハロルドです!」
「あ~、そうだったねぇ」
「忘れないで下さい」
「うん~分かったぁ」
慌てていたハロルドはホットしてロッティに近寄った。
「ところでこちらの方は?」
「新入生の~青流君だよぉ」
「はじめまして、蒼山青流です」
「初めまして、私、ハロルドです。 よろしくお願いします」
ハロルドに丁寧にお辞儀をされ、青流も丁寧にお辞儀を返しました。
「私は~シャルロッテだよぉ」
「「知ってます」」
「あれぇ?~」
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